ボクシンググローブに注目!|ボクシングフィットネスジムNOA

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--はじめに


みなさんこんにちは。
本日はボクシングに欠かせないグローブについてお話していきたいと思います。
パンチをするには必須ですね。


■ グローブにまつわる黄金伝説


ギリシアにはボクシングの起源について数多くの伝説があります。
アポローンは、ボクシングの創始者であり庇護者とされた神です。
この神はデルポイへ向かう旅人たちにボクシングの試合を挑んではその命を奪っていたポーキスのフォルバスという人物に制裁をくわえたり、パウサニアスがその著書『ギリシア案内記』でふれているように軍神アレースとボクシングの対戦をしたりしています。


ボクシングを始めた人物としてヘーラクレースの名を挙げる説や、テーセウスが向かい合って座った二人の男が一方が死ぬまで拳で殴り合う形式のボクシングを発明したとする伝説もあります。
次第にボクサーは全裸の身体に、手袋をつけたり肘まで腕に布状のものを巻いたりしたうえで、立って競技を行うようになりました。
ギリシア神話には、ゼウスの子でアルゴー船の冒険に加わったポリュデウケースが、ベブリュケスの王アミュコスの挑戦を受けてボクシングで勝利するエピソードも伝わっています。
叙事詩の記述自体が後世のギリシア文化の影響を受けている可能性はあるものの、『イーリアス』によれば、ミケーネの戦士たちは死者を弔う葬祭競技においてボクシングを行っていました。


トロイア戦争で命を落とした友パトロクロスを追悼するためにアキレウスが催した競技会のくだりには、ボクシングに出場したエウリュアロスが激しく打たれ、流血する場面がありますが、このような葬祭競技を起源に誕生したとされる古代オリンピックにボクシングが競技として加わったのは、紀元前688年(少年ボクシングは紀元前616年)のことです。
五輪史上初のボクシングの優勝者は小アジア出身のスミルナのオノマストスであり、この人物がオリンピックにおけるボクシングのルールを定めたとされ、大会の出場者はコリュコスと呼ばれるサンドバッグを打って練習をし、けがから身を守るためにヒマンテスと呼ばれる革紐で自らの手を巻き、手首や、時には胸にも同様の保護を行ったといわれています。


■ 拳を守る|その重要性をあらためて知る!


素手で殴られたときとグローブで殴られたときとでは、どちらがダメージが大きいでしょうか。答えは、じつはグローブをつけたときです。
ボクシングの選手がはめるグローブは、重さが200〜400グラムくらいあります。重さが増している分だけ、パンチの威力は増大するからです。となると、ボクシングでグローブをつけるのは、相手に多大なダメージを与えるため、ということになりそうですが、そうではありません。本当は、ボクサーの手を保護するためです。


18世紀にイギリスでボクシングが誕生したころは、素手でおこなわれており、スポーツというより、武術に近い感じだったようです。それからまもなくボクシングのルールが確立。グローブの採用が決まりました。
しかし、それよりもっと前にさかのぼれば、競技者は拳を保護するために、やわらかい子牛の皮を細長く切り、それを巻いていました。昔の人のほうが、安全にうるさかったということですね。


■ グローブの種類を知る


ボクシンググローブには、試合で使われるオンスグローブと、練習で使われるパンチンググローブの2種類があります。
ボクシングの試合で使われるグローブは、オンスグローブとか、ボクシンググローブと呼ばれることが多いです。重さは8オンスから16オンスのサイズに分かれていて、数字が大きくなればなるほど、グローブのサイズも大きくなります。


もうひとつはパンチンググローブです。練習専用のグローブです。試合やスパーリングでは使えない、簡易的な作りをしたグローブで、パンチンググローブの一番の特徴は、親指がグローブから出るということです。親指が出ている状態なので、マジックテープでグローブを固定する際も、親指が自由に動いて便利です。価格が安くて、着脱が簡単なのも特徴の1つになります。
素材は人工皮革や天然皮革(動物の皮)のものがあって、グローブによっては衝撃吸収材が使われているものもあります。


■ グローブの規定| 階級ごとの重さ


日本ボクシング連盟(JABF)では、シニアが片方10オンス、ジュニアはライトウェルター級までは片方10オンス、それ以上は片方12オンスと規定されています。
日本ボクシングコミッション(JBC)では、JBCルール第2部第14章において、試合で使用するグローブの階級ごとの重さなどを規定しています。
男子はミニマム級からスーパーライト級まで片方8オンス(227グラム)、ウェルター級からヘビー級までが10オンス(283.5グラム)、女子はアトム級からフェザー級までが8オンス、スーパーフェザー級からは10オンスのグローブを用いる一方、国際ボクシング機構(IBO)ではウェルター級以下が8オンス、スーパーウェルター級(ジュニアミドル級)以上が10オンスです。グローブはすべてインスペクター検査済みの物を使い、タイトルマッチの際は更に未使用の(=会場で初開封する)物を用いります。
紐は必ず手首の外側で結び、その上をテープで巻きます。グローブを折る、ねじ曲げるなどして詰め物の移動をはかったり、グローブの外部を傷つけたりしてはなりません。


また原則として、興行のメインで行われる試合の場合には、選手がバンデージ(包帯)を着用した手をレフェリーが検査した後、リング上でグローブを着けることになっているが、インスペクター同席の下に控室で着用することも許可されており、試合運営上、この控室での着用が増えています。


■ グローブを選ぶ際のポイント|モチベーションUP!!につなげよう


ほとんどのボクシングジムでは、オンスグローブやパンチンググローブを貸し出してくれるのでまずはいくつかのボクシンググローブを実際に使ってみて、自分が使いやすいグローブを選ぶのがおすすめです。
試合で使うのと同じタイプのオンスグローブの方が、見た目も良くて練習に対するモチベーションも上がります。
正しいパンチを打てるようになるまでは、パンチンググローブで練習して、慣れてきたら自分の好みのオンスグローブを買うのがオススメです。


--終わりに


いかがでしたでしょうか。
自宅トレーニングでもグローブをつけてやってみるとまたいつもと違う雰囲気になるので気分転換にもなると思います。