■はじめに
ボクシングの試合では体重差のハンデをなくすために、厳密な計量が行われています。
ではなぜ計量を前日に行うのか、また、体重超過をしてしまった場合どうなるのかなどを、今回は解説していきます。
■なぜ前日に計量を行うの?
試合の前日に計量が行われる理由は、試合までの間にボクサーの体力回復を促進するためです。
無理な減量をして体力を消耗したまま試合に臨み、パンチによりダメージを受けることは、事故につながりかねません。
そのため、かつては当日計量が行われていましたが、現在では前日計量を採用しています。
■以前は当日計量だった!?
実は昔は当日計量で、そのまま試合でした。
ですがボクサーの計量は過酷で普段の体重より10㎏以上減量したり、最後は水抜きという身体から水分を抜く方法もとったりします。
そんな状態で試合を行うので、当時は死亡事故なども起こっていました。
そのため危険ということで現在のような前日計量になりました。
■計量オーバー! どうなっちゃうの?
ボクシングの計量に失敗し、体重超過になった場合、ファイトマネー没収などのペナルティを科されます。
超過が契約体重の3%以上の場合は失格、3%未満であれば2時間の猶予で再計量が行われます。
世界タイトルマッチの体重超過は、王者が体重オーバーした場合はその時点で王座剝奪、挑戦者が体重オーバーした場合は挑戦権剥奪で、王者の防衛認定となるノンタイトル試合となります。
■最後に
今回はボクシングの計量について解説しました。
体重が試合を左右する競技では厳重な管理体制が整っているのです。
ボクシングをより楽しむため、試合だけでなく前日計量からの駆け引きや両者の体調なども気にしてみると今よりもさらに楽しめると思います。