ボクシングでは体重によって階級を設定し、選手は各階級に分かれて試合を行います。今回はそれについてお話させていただきます。
■ ボクシングの階級が分けられた由来
歴史的には、近代までボクシングには階級制はなく、無差別級で行われてきたが、オリンピックでボクシング競技が採用された(1904年)ことや、体格上の公平さを求めたことから、階級が細分化されました。
多くの階級を設けてチャンピオンの数を増やし興行的なメリットを得ることが、階級細分化の目的の一つとも言われています。
■ 試合前の軽量。体重はいつ測るの?
世界タイトルマッチの場合、いずれの団体も前日計量があります。
ここで計量をパスすれば、WBC、WBO、WBAはOK。
当日、どれだけ体重が増えていてもOKです。
IBFの場合は、前日計量に加え、当日計量もあり、当日4.5キロ(10ポンド)以上増えてはいけないというルールがあります。
■ 多すぎて覚えられない!ボクシングの階級一覧
階級の数は、最重量級のヘビー級から最軽量級のミニマム級まで全17階級です。階級の名称は、団体によって異なる場合がありますが、WBA(世界ボクシング協会)とWBC(世界ボクシング評議会)では、以下のとおり。 近代ボクシングが発祥したイギリスの単位系にしたがいポンド(1ポンド=0.45359237キログラム)を単位として計量されます。ミニマム級 / 105ポンド(47.61キログラム)以下
ライト・フライ級 / 108ポンド(48.97キログラム)以下
フライ級 / 112ポンド(50.80キログラム)以下
スーパー・フライ級 / 115 ポンド(52.16キログラム)以下
バンタム級 / 118ポンド(53.52キログラム)以下
スーパー・バンタム級 / 122ポンド(55.34キログラム)以下
フェザー級 / 126ポンド(57.15キログラム)以下
スーパー・フェザー級 / 130ポンド(58.97キログラム)以下
ライト級 / 135ポンド(61.23キログラム)以下
スーパー・ライト級 / 140ポンド(63.50 キログラム)以下
ウェルター級 / 147ポンド(66.68キログラム)以下
スーパー・ウェルター級 / 154ポンド(69.85キログラム)以下
ミドル級 / 160ポンド(72.57キログラム)以下
スーパー・ミドル級 / 168 ポンド(76.20キログラム)以下
ライト・ヘビー級 / 175ポンド(79.38キログラム)以下
クルーザー級 / 190ポンド(86.18キログラム)以下
ヘビー級 / 190ポンド(86.18キログラム)超
■ 聞いたことある!日本で有名なボクサーの階級は?
ボクシングで有名な階級は国や地域によって、多少違いがあるようです。
ボクシングで一番の人気階級がどこかというと一般的には、日本など欧米人に比べて体格的に小柄なアジアでは軽量級、中南米では軽量級~中量級、ボクシングの本場アメリカなど大柄な体格の欧米では中~重量級が人気があると言われています。
しかし、一番は世界的に見るとミドル級・スーパーミドル級ではないでしょうか。
スピードとパワー(パンチ力)を兼ね備えたバランスの良い階級で多くの名チャンピオン・人気選手を輩出しています。
--終わりに
いかがだったでしょうか。ボクシングを見たりする際、自分がどの階級 なのかまた好きな選手がどの階級なのか気にしてみるのもいいかもしれません。