はじめに
炭水化物は人間の身体においてエネルギー源となるものです。車でいうところのガソリンの役割を担っているため不足すると様々な影響を及ぼします。過剰摂取も肥満の原因となりますが、糖質制限ダイエットなど極端な制限についても悪影響が出ます。今回は炭水化物についての紹介です。
■ 炭水化物の役割とは
前述のとおり、身体を動かすエネルギー源となります。また筋肉の分解を防ぐ役割、さらに脂肪を燃やす役割があります。
しかしエネルギーとして消費されない分は脂肪として体内に蓄積されます。
■ 体が炭水化物不足になると起こること
(1) 体重が減るなどダイエット効果
一時的に体重減のダイエット効果が出ますが、大体の場合は筋肉が減り体重が落ちている可能性が高いです。糖質(炭水化物)が不足すると身体のエネルギー源がない状態となり、なんとか捻出しようと筋肉を分解し糖質を生み出そうとする『糖新生』という状態になります。
よって、制限をやめた後はリバウンドしやすくなってしまいます。
(2) 便秘になりやすい
炭水化物には『糖質』と『食物繊維』に分かれます。食物繊維は消化吸収されず大腸に達します。不足すると便として排出されず
いわゆる便秘の症状が起きます。食物繊維にも『水溶性』と『不溶性』の
2種類あり、1:2の割合で取ることを推奨しております。
(3) 肌荒れがおきる
これも食物繊維が関わってきますが、食物繊維には整腸作用があります。腸は疲労回復や、自律神経の正常化、消化吸収をサポートする器官であり
炭水化物が不足することにより、腸が荒れ必要な栄養素を上手く消化吸収できず肌荒れなどの健康被害が出ます。
(4) 息が臭くなる
糖質が不足すると体内にケトン体という物質が発生します。中性脂肪をエネルギー源として使われると発生するものです。
エネルギー源の役割も果たしてくれるのですが、酸性物質のため
血液が酸性に傾きます。これが独特の甘酸っぱいにおいがあり、
口臭や体臭として表れることがあります
(5) 口が乾く
前述のケトン体には口内を乾かす作用があります。いつも喉が渇いたように感じるといわれています。
水分を摂取するといいのですが、通勤中や会議中など大事な場面で
尿意を催すことが多くなるかもしれません・・・
(6) 体重が増えることがある
糖質は1gあたり約4kcal。糖質カットで良く起こるのが脂質を増やしてしまうことです。脂質は1gあたり約7.2kcalと
糖質の約2倍ほどのカロリーがあります。同じ量でもカロリーが
多くなる分体重が増加してしまうことがあります。
(7) イライラする
炭水化物の不足により低血糖の状態になり少しのことでイライラしたり、最悪の場合はうつの症状を
引き起こすことがあります。
(8) 眠気におそわれる
前述の低血糖の症状には急な眠気を引き起こすことがあります。自律神経の乱れにより睡眠の質を妨げることにより
日中の活動しなければいけない時間帯に眠気が襲ってきたりと
日常生活にも支障が出ることがあります。
(9) 疲労感がある
糖質が不足すると、脳の機能が低下し、判断力、注意力の低下に加え運動前後にも不足していると回復が遅れ、オーバートレーニングという
慢性的疲労の原因にもなってしまいます。
■ 炭水化物は身体に必要なのか
炭水化物は身体に必須の栄養素です。ただし不足しすぎもNG、過剰摂取もNGと適量を摂取することで脳や身体のエネルギー源として使われます。
炭水化物は摂取カロリーの50%~65%の摂取が望ましいとされています。
さいごに
糖質制限などはじめる際は、本当に自分の今の食事は糖質を制限してもよいのかどうかを見極める必要があります。安易に初めて極端な制限をすると一時的に体重は減るかもしれませんが、多くの健康被害を引き起こす
可能性があります。一番の理想はたくさん食べて、たくさん動いて、たくさん休むこと。炭水化物は運動だけでなく、仕事、勉強など日常生活のパフォーマンスを上げてくれる栄養素です。制限をしてみようとお考えの方は今一度
炭水化物の量が適量かどうかチェックしてみてはいかがでしょうか?